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大野くんの秘密ごと…

第9章 大野くんの頭の中





「もしもし!」


からの着信で

嬉しくてすぐに出てしまう。



こういうのって駆け引き的なのでは

すぐに出ちゃダメだったんだよね?



「もしもし!

お仕事お疲れ様です!あの、それで、


私はこれから仕事です!」



ん?報告?笑



「あー、頑張ってね?

結構寒いからあったかくしてね。」


あのこと気になってるんだろうなー。





「話、できましたか?」



「うん。大野くんは収録始まるまで

怒って出てっちゃって。


そのあとはちゃんと

話せてない。でも他のみんなは

おめでとうって。」




「大野さん、大丈夫かな?」



「うん。大野くんなら

いつかわかってくれると思う。


今はそっとしておくよ。」



「そっか。


翔くんも気をつけてね!」


「うん。今日はおとちゃんは?」


帰り支度をしながら電話を続ける。


「佐々さんの家に。

佐々さんのお子さん達と一緒に

遊べるからって喜んでた。


ほんとは寂しいのにね。」



悲しみが伝わって来る。


「今日は現場どこ?」


「荒川の河川敷だよ!

どうして?」




「いや、寒いっしょ!

ほんとに風邪ひかないでよー?


じゃ、またラインする。」



よし、内緒で差し入れでも

持って行こうかな?



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