• テキストサイズ

進撃の巨人 リヴァイ落ち予定

第4章 エルヴィン団長とリヴァイ兵士長



「……俺はもう戻る。訓練を見ているんだ。」

「ああ、ミケ。これに目を通しておいてくれ。今度の璧外調査の内容だ。」


部屋から出ていこうとするミケに、エルヴィンは一枚の紙を差し出す。
頷き紙を受けとると、ミケは静かに部屋を後にした。


「これで、璧外調査へと集中できるな。」

「これは毎年の事だ。解決しようがしまいが、大差ない。」

「その割には、今回は積極的に解決しようとしていたようだが。」

「解決の糸口が見つかったなら、解決させる。それだけだ。」


いつもと変わらない口調で言い張るリヴァイに、エルヴィンは苦笑いを溢した。
人の事を言えた義理ではないが、頑固なやつだと思う。
……こんな境遇では、仕方ないことだが。


「そうなのか。毎年の事なのにいきなり頑張りだしたのは、女絡みだと思ったのだが。勘違いだったかな。」


エルヴィンは突然この事件にやる気を出したリヴァイに、少しだけ疑問を抱いていた。
そして思ったのだ。
あのリヴァイが、女の為に事件を解決しようとしているのではないかと。

もしそれが本当なら、嬉しいような、止めておけと止めたいような。
複雑な気持ちになったりもした。

それでも、本当に意識する人が現れたなら。
応援したいという気持ちが勝ってしまった。


「……こんな場所で女に現を抜かせるか。」

「……そうか。」


リヴァイはポツリと、エルヴィンから見れば項垂れたように呟いた。

リヴァイの言葉は、エルヴィンの胸にズキリと刃を立てて
それ以上、何を言うこともなくリヴァイはそのまま部屋を後にした。




「……はぁ。女の一人でもつくれ。と軽々と言えたら、世界は変わるだろうか。」


どこへ向けたか分からないエルヴィンの言葉は、誰にも届かぬまま空気に溶けていった。

/ 79ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp