第7章 夢の中で
「ソラ…。私が助けに行ってあげられなくてごめんね。でも、もう無茶しちゃだめよ。1ヶ月も眠ったままだったんだから。」
ソラは目を丸くした。
寝坊はよくするけど、さすがに1ヶ月は寝すぎだ。
『はい…。次から気をつけます。あの、サスケは無事?』
そう言うとミコトはソラを撫でた。
「サスケを守ろうとしたんだってね?ありがとう。ソラのおかげで擦り傷もなかったわ。」
『そっか…。よかったぁ…。』
「…母さんがそばにいるから、今日は寝なさい。」
『うん、ありがと…。』
「サスケは無事」という、ミコトの言葉に安堵する。
ソラはミコトの手を握り、また眠りについた。
ミコトの手は、とても温かかった。