第7章 夢の中で
気がつくと どこを見ても真っ白な場所にいた。
(あぁ、私死んだかな…)
ソラは、ここが天国だという風に思う。
(天国か…。私、これからもずっと、兄さんとサスケと一緒にいるはずだったのになぁ…、無念。)
なんて考えていると、聞き慣れた声が耳に入ってきた。
でも、泣き声しか聞こえない。
(あれ、みんな、悲しんでるの?泣かないで?)
誰にも聞こえるわけないかと、少し自嘲気味に笑った。
「 ソラ…こんなとこで何してるの?」
泣き声が聞こえる方向と真逆から、突然、懐かしい声が聞こえた。
はっと振り返ると、そこには愛する父と母。
『父さん…、母さん…!』
久しぶりに会えた愛する両親を目の前に涙があふれた。
フガクたちが、新しく家族として迎え入れてくれたけど、やはり少し寂しかった時もあった。
懐かしい感じに、抱きつこうと、駆け寄ろうとしたが…。
「きてはダメ」
ハルに止められた。