第5章 事件
「あのな?お前らの兄さんの所為で 俺らの同胞が 全治数カ月の 怪我したわけよ」
「しかも、1人じゃなくて 数十人。こりゃ 一族滅んで貰わなきゃ イーブンじゃないだろ?」
ソラは、少し笑いながら語る姿を見て、よく喋るなぁと感心すると同時に驚いた。
(この人たち、頭おかしい。それに、お前らみたいな ヘッポコ忍者が、"うちは"に勝てる訳ない!)
そう叫んでやりたい 気分だった。
とにかく理由が理不尽すぎる。
怪我したからイタチを恨んでるってわけ?
そんなことで 一族全滅させるって?
『治る怪我なら良いじゃない!あなた達の力不足!修行が足りないのよ!』
「そうだ!お前らの修行の量が兄さんに劣ってるだけだろ!」
少し観点がずれている気がしたが、気にしない。
(とにかく、どうにかしてサスケと逃げないと…!)
しかし、打開策を思いつく事もなく、時間だけが過ぎていった。