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大切【NARUTO】

第37章 音の誘い





やっとリクが目覚めた日の夜。


(ったくあいつら…。変なことばかり言いやがって。)


第七班のメンバーを病室に置いてきたが、面会時間を過ぎれば彼女は1人だ。
それに、時間外に病室へ入れるのはサスケとカカシだけ。
そのことを思い出し、サスケは病院へ向かって歩いていた。

さっきは邪魔なやつらが多かったが、まあ今ならゆっくり話もできるだろう。
そうだ、沢山聞きたいことがあったんだ。

リクには…沢山…


「何者だ、お前ら…。」


歩みを止め、気配に背を向けて語る。
嫌な予感と苛立ちが混じる感情で語ると、笑い声とともに突然四人の忍が目の前に現れた。


「音の四人衆、東門の鬼童丸。」


「同じく、南門の次郎坊。」


「同じく、西門の左近。」


「同じく、北門の多由也。」


名乗った奴らを睨みつける。
その瞬間、突然に攻撃を仕掛けてきた。
蹴りを辛うじて躱し、一人の腕を掴み、投げつける。
大きな音を立てて、投げた方を見ると、木の破片が4つ、落ちていた。


「変わり身…!?」


気配がして振り返ると、無傷の四人が立っていた。


「俺は今、忙しいんだ。これ以上やるってなら、手加減しねぇぜ。」


「てめェー、弱えーくせに、ピーコラ一点じゃねーぞ。ほら来いよ、アバラボッキボキで、ドレミファソラシド奏でてやっから!」


左近と名乗った男が挑発する。


(上等だ…!)


サスケは一気に相手へ向かって飛ぶ。
そして、足元へ仕込み手裏剣をなげ、相手の動きを封じる。


「両足を糸で…!」


その一瞬の隙を狙う。
サスケは思い切り蹴りを入れる。
次は右手、その次はもう一方の足。
防御しきって、手が出せなくなったところで、最後の一発。
相手の腹をめがけて放つ。


「いい音奏でろよ。」


そう言う左近は笑っていた。








「ド!レ!」


その声と同時に、サスケの拳が当たる前に、後方へと吹き飛ばされた。


「やけに低音だな、お前の骨。もっとこう、キーンって響こうぜ…なぁ!!」


(あいつ今、どっから攻撃してきやがった?!)


考える暇も与えてくれず、相手の連携攻撃を次々と食らう。
そしてまた、左近の前だ。


「次は、ミ・ファ・ソの3コンボいくぜ!!」



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