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大切【NARUTO】

第32章 日向





周りのものが気を失っていく中、幻術返しをする。
そして、リクは辺りを見回した。


『なんで幻術なんて…!?』


この場に立っている木の葉の忍の殆どは上忍、中忍。
そして幻術に対抗する術を知っている数名の下忍たちだけだった。

状況からすると、どうやら音と砂が組み、木の葉に戦争をふっかけたと見える。

物見櫓の上の紫色の結界。
その中には三代目の姿。

そして…


『……大蛇丸…!!』


ギリギリと歯軋りをし、とりあえずは襲い掛かってくる敵を一掃する。


『これごときで中忍上忍名乗ってるわけ?貴方達、弱すぎよ。』


これじゃあ中忍試験は中止だ。
貴方達が変な事をしてくれたせいで、私は戦えなかったんだぞ、どうしてくれる?

恨みを晴らすかのように、全員一撃KOにしてやった。

基礎練習として、サスケが千鳥を習得している間に、私は体力をつけるためにひたすら崖を登った。
そして写輪眼に頼らずに速さを見抜くため、動体視力も高めた。
もちろん忍術、体術だって磨いた。

いわば過去最高状態の私になっているわけだが、想像以上に力が付いていた事にだけは満足した。

本戦で戦えなかった事は悔しいけれど。

そんな事を考えながら会場を見下ろすと、サスケが外に出て行くのが見えた。


(…サスケは砂を追った。私も行くか。)


気配を探ると、里中何処もかしこも戦闘が行われている。
一般の人まで巻き込むなんて…何て事をしてくれたんだ。

チィと舌打ちをし、サスケの後を追おうとした時だ。


『………ヒナタ!?』


弱い気配と、強い二つの気配が火の国を抜けようと動いていることに気付いた。

弱い気配の持ち主こそ、ヒナタなのだ。


(まさか、白眼を狙われて…?)


ありえない話ではない。

ヒナタは日向一族の宗家。
白眼を守るための呪印は施されていないのだ。

ヒナタは大切な親友。
でも、サスケのところにも行きたい。

どうすれば良いか悩んでいた時、サクラがナルトとシカマルを起こしている姿が見えた。


(なるほど、私達を連れてサスケを追え…っていう、カカシ先生の指示ね。
…あの3人なら大丈夫、私はヒナタを助けに行く!)


サスケは彼らに任せる。

そう決めて、私はヒナタと同じ班である、キバの気配がする方へと走った。






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