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大切【NARUTO】

第28章 中忍試験・覚悟





一次試験、合格。

なんとか乗り切ったとホッとしていると、突然窓ガラスが割れた。

天井にクナイが刺さり、垂れ幕がかかる。
そして、現れたのは1人の女。


「あんた達!喜んでる場合じゃないわよ!私は第二試験官、みたらしアンコ!
次行くわよ!次!ついてらっしゃい!」


登場の仕方がなんていうか、派手。
イビキの存在がかき消される程、派手。

余りにも派手な登場で、下忍達は唖然とした。


『あ、あの人団子屋さんでよく見かける人…。』


ヒナタとよく行く甘味処の常連さん。
まさか試験監督だったなんて。

静かな教室では、リクの声は想像以上に響いた。
















休む間も無く、次の会場へと向かう。


『ナルトくん、問題何個答えれたの?』


なんとなく気になって尋ねる。
すると、物凄く焦った様子で質問を返された。


「え、えーっと、リクちゃんはどうなんだってばよ?」


『私?私は、カンニングなしで全問といたから…。』


「さ、サクラちゃんは!?」


「私も自力で全問解いたわよ!」


リクとサクラに、ナルトは仰天している。
そしてあと一人の班員に、ナルトが悔しそうに尋ねる。


「サ、サスケ…は?」


「俺はリクの動きを写輪眼でコピーした。リクが完答なら、おれも完答だ。」


「………。」


ナルトが完全に黙り込んだ。


『な、ナルトくんはどうなの?』


「………白紙。」


「『「……え。」』」


サスケ、サクラ、リクは声を揃えてナルトを見る。
ナルトは真っ青な顔で、言っていることがマジだとわかる。


『…助かったね。流石意外性No. 1』


第10問目が、イレギュラーじゃなければ、確実に第七班は失格だった。


夏の季節にそぐわない冷たい風が、私達の間を吹き抜けた気がした。





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