• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第27章 中忍試験・開幕





今日は朝早くの時間にカカシに呼び出され、サスケと共に集合場所へ向かう。


ついこの前にヒナタと沢山話して、サスケを振り向かせる決意をしたのだが、本人を目の前にするとどうしても意識してしまい、いつも通りの日々が過ぎ去っていく。

そんなある日、任務の後に買い物を済ませ家に帰ると、サスケに気になる話題を振られたのだ。


「砂の忍が、中忍試験とやらの為に、木の葉に来ている。」


という事。

中忍試験…。
第七班のメンバーは全員下忍と呼ばれるランク。
下忍の次が、中忍。
つまり、中忍試験とは、私達が受けるべき試験なのだ。


『やっぱり今日、中忍試験ってやつの話があるのかな。』


「さあな。だが、中忍試験とやらに参加すれば、強いやつらと戦える。」


『そーだね!それは楽しみかもしれない!』


サスケの首に巻かれた包帯と、リクの腹部に巻かれた包帯。

それらを見るたびに、波の国でのことを思い出す。

そして、外の世界にはもっと強い人がいることを思い知らされる。


(中忍試験…。強い人と戦えて、サスケを守れるだけの力があるのかどうか試すことができる。良いチャンスじゃない。)


出れるものなら出たい。
強い人と戦いたい。
自分が強くなっているか、確かめたい。




全ては、サスケの為。




拳に力を込め、気は早いが気合を入れていると、サスケに頬をつねられた。


『いっ…いひゃい!』


「ククッ…。そんな顔ばっかしてたら、里一の変顔になる日はそう遠くないな。」


『…分かってるわよ。私よりも、春野さんやヒナタの方が可愛いもの。いつだって私は変顔よ。』


冗談ってわかっていてムキになる私は本当にバカだ。

分かっているけれど…
少し、ほんの少しだけ、心が痛い。







/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp