• テキストサイズ

大切【NARUTO】

第26章 親友





ヒナタはぜんざいを食べる手を休めた。


「…私、ナルトくんに何とも思われてないの、分かってる。
それでも、憧れの人だから…。
ナルトくんみたいに強くなりたいから、認めて欲しいから…。
だから私は、辛くても頑張れるの。
リクちゃんだって、きっとそうだよ。」


『ヒナタ…。』


「大丈夫だよ、きっと。
好きな人の為なら、頑張れる。
…ナルトくんに認めてもらえるまで、頑張るよ、私。」


そういうヒナタは、何時もの気弱な感じと対照的に、とても強く見えた。

恋愛に関しては、ヒナタは大先輩なのだ。
ナルトに認めてもらう為に、必死に努力している。


『…私も、出来るかな。ヒナタみたいに…。』


「うん。リクちゃんなら、私なんかよりも。」


『…私"なんか"って言わないの。』


「あっ…ごめん。」


そう言って2人で笑いあう。

ヒナタのおかげで、なんだかスッキリした。

恋の大先輩であり、親友のヒナタ。
ヒナタがいなきゃ、…ダメだった。

彼女と友達になれた事を、本当に良かったと思う。


(そうだよね、"ソラ"の身代わりじゃなくて、"リク"として、見てもらえるように、強くなればいいんだ。)


そう心に決めて、二カリと笑った。


「いつものリクちゃんに、戻ったね。」


『うん、ヒナタのおかげで!…さっ!続き食べよ!』








2人の恋する少女の笑い声が響く。

ひたすら真っ直ぐな恋心。

いつか花を開かせたい、想い。





/ 572ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp