第26章 親友
「はーい、明日も7時に集合ね。じゃ、解散。」
カカシの号令で、今日も任務を終える。
波の国以来、Dランク任務ばかり。
だからその分、里にいることが多く、代わり映えのない日々を送っている。
「あーあ俺ってば、もっとすげー任務したいのにさ。波の国の時みたいによぉ。な?リクちゃん。」
『まー、任務はどれも大事だよ!』
「サスケくーん!これから二人でチームワーク深めなーい?」
相変わらず駄々を捏ねるナルトと、サスケ大好きなサクラ。
しかし、サクラの誘いには全くの無視を決めるサスケ。
もう、見慣れた光景だ。
「リク、帰るぞ。」
『あっ、ごめん…。今日はヒナタと約束してるの…。』
サスケは一瞬驚き、ムスッとする。
まさか断られると思ってなかったのだろう。
(こんな顔、サクラちゃんが見たらイチコロね。)
ハハッと苦笑いをする。
すると更にサスケは機嫌を悪くするのだ。
『そんな顔されても…。久しぶりなんだもん。許して?』
ヒナタの班は追跡任務が多い。
その為里外任務が多く、なかなか会えない。
そう言うと、サスケは舌打ちをして、家の方向へ歩いて行った。
「えー!待ってよサスケくん!」
「サックラちゃーん!じゃあ、俺とデートしな〜い?」
その後を、サクラとナルトが追う。
『仲良くていいな』と呟き、リクはヒナタとの約束の場所へと向かった。