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大切【NARUTO】

第25章 波の国・想い





「僕たちは、波の国にいさせてもらえることになりました。この国の護衛役です。」


『そっか…良かった。』


白の報告に安心する。
このまま追われる人生も大変だと思うし。

波の国がいい人達ばかりで良かった。


「リクさん。もし、僕たちの力が必要になれば言ってください。その時は力になります。」


『うん、ありがとう。私こそ、何かあれば力になるからね。』


白と握手をする。

本当に、白はいい人だ。
ついでに、再不斬も。


「ガキ。きーつけろ。」


「もう、再不斬さんも素直じゃないですね。」


笑う白を見て、二人を助けて良かったと心から思う。


『じゃあね、白、再不斬さん。』


「よし、帰るぞ。」


カカシの合図で、足を進める。
白と再不斬に見送られ、木の葉の里へと向かっていった。








「あー!やっと帰れるわね!長い任務だったわ!」


「サクラちゃーん。帰ったらデートしなーい?」


「しないわよ!」


サクラにぴしゃりと断られたナルトが勢いよく肩を落とす。
なんか、ナルトのその姿がなんとも言えず、思わずリクは声をかけた。


『ナルトくん、私で良かったら、一緒に一楽行かない?』


「いいのー!?俺ってば今、リクちゃんの優しさに、超感動してるってばよ…。」


『私、まだ一楽でラーメン食べたこと無いしね!行きたいの!』


「…リクが行くなら、俺も行く。」


「サスケくんが行くなら、私も!」


「ちょっとー。これで先生仲間外れにしたら、先生泣くよ?」


『じゃ、先生の奢りね!』


「よっしゃー!早く帰るってばよ!」


困った顔をするカカシを見て、下忍たちは笑う。

やっと、木の葉に帰れる。

みんな無事…とは言えないが、生きてる。
それで十分だ。

長かった初めての国外任務。
たくさん得るものを得た。




そして、初めての想いも。




それぞれの経験と想いを胸に、第七班は元気よく里へと帰って行った。






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