第23章 波の国・修行
カカシはタズナにおぶられて、リクはサスケにおぶられて、タズナの家に到着する。
リクの怪我は、あばら数本にヒビが入っていたものの、痛みは薬を飲めば3日で取れ、無理しなければそのうち治る。
特に問題ないという事だった。
問題は、カカシだ。
一週間は動けないらしい。
「なぁーによ!写輪眼って凄いけど、体にそんな負担がかかるんじゃ、考えものよね!」
サクラの台詞にハッとする。
そうだ、写輪眼。
リクの疑問はまだ、解決していないのだ。
(先生の写輪眼は…なんなの?)
そう、聞きたいのだが。
いかんせん今は別の話の途中。
割り込むわけにもいかない。
「リク…。ちょっと話がある。こっち来てくれ。」
いつ話題を切り込むか考えていたところ、サスケに声をかけられる。
突然何かと思い、サスケの方を見ると、サスケが顎で合図を出した。
『え、あー、うん。いいけど。先生の話聞かなくてもいいの?』
「…問題ない。」
…カカシは追い忍や、忍の最期について説明をしていたのだが。
(結構重要な話なんじゃないの?…まあ、私もあんまり聞いてなかったから、人のこと言えないわね。)
よいしょと立ち上がり、サスケとリクは部屋を出て、縁側に並んで座った。