第21章 波の国・出発
「ダメーッ!そんなのノーサンキュー!
俺ってば、もっとこうスゲー任務がやりてーの!
他のにしてぇ!!」
三代目に言い渡された任務にダダをこねるナルトに、リクは『言うと思った』と笑っていた。
先ほどは、猫の確保の任務。
次はと言うと、子守やら、お使いやら、芋掘りの手伝いやら。
確かに手応えはない任務ばかりだが、危険が無いに越したことは無い。
リクにとっては、班員が皆無事ならば何でもいいのだが。
「バカヤロー!お前はまだペーペーの新米だろうが!!!!」
そんなダダをこねるナルトに、イルカが怒鳴りつけ、カカシがゲンコツを食らわす。
三代目が任務について説明するが、それを聞かずにナルトはラーメンの事を考えている。
そしてまた、三代目に怒鳴られている。
「…この、ウスラトンカチが。」
『ま、ナルトくんらしいよね。フフ。』
ナルトが騒ぐ間、私達は待たされるだけなのだ。
サスケがボヤいた所で、とうとう三代目が折れた。