第20章 サバイバル演習
リクは驚き、口をポカンと開けていた。
それだけで、合格なのかと。
「任務は班で行う!確かに忍者にとって、卓越した個人技能は必要だ。
が、それ以上に重要視されるのが"チームワーク"だ。
チームワークを乱す個人プレイは仲間を危機に陥れ、殺す事になる。」
例えばだと言って、カカシはサスケの首元にクナイを当てた。
…その瞬間、突然リクの心臓が嫌な音を立てる。
そして、突然の頭痛が襲った。
浮かんだ言葉は、一つ。
(…サスケを、守らなきゃ。)
もう、カカシの続きの話なんて、全く聞こえない。
『う、う…くっ…!や、やめろ…。』
サスケが、危険、キケン。
守らなきゃ。私が守るんだ。
「…、任務は命がけの仕事ばっかりだ…って、リク、どうしたの?」
班員は突然空気の変わったリクに驚いた。
ただ、サスケを除いて。