第17章 お揃いと事故
リクは、やっとのことさ口を動かす。
『他人事だと思ってみてたら…。まさか同じ班とは。』
サスケと一緒は嬉しいんだけど、班構成がめちゃくちゃである。
「リクちゃん、離れちゃったけど、頑張ってね…!た、大変そうだけど…。」
『ほ、ほんとに。頑張るよ。チームワークとか、キッツイなぁ…。』
本当はヒナタだって、ナルトと同じ班になりたかっただろうに、全くそれを言わず励ましてくれるあたり、優しさを感じる。
そんなヒナタの前だからこそ、リクは弱音を吐ける。
『はぁ』と大きなため息を着いた時、大きな声が教室に響いた。
「イルカ先生!よりによって優秀な俺が!なんでコイツと同じ班なんだってばよ!!」
「いいか、サスケは卒業生28人中一番の成績で卒業!ナルト…、お前はドベ!
班の力を均等にすると自然とそうなるんだ!
同じく一番のリクが同じ班なのもその理由だ!」
「フン、せいぜい足を引っ張ってくれるなよ、ドベ。」
「何だとぉ!コラァ!」
「ナルト!あんたいい加減にしなさいよ!」
リクは三人のやりとりに、これから上手くやって行けるか心の底から不安になった。