第14章 散策
痛みは引き、何事もなかったかのようにご飯を食べた。
「…大丈夫か?」
『うん、余裕。本当にあの時だけで、そのあとはスッキリしてるから。』
頭痛がしてから、サスケはずっと心配してくれているが、本当に何もない。
…頭はめちゃくちゃ痛いけど、早く思い出せたらいいな、昔の事。
『サスケ、今日はありがとね!すんごい楽しかった!明日もよろしくね!』
「ああ、また明日な。」
サスケにサヨナラをして、隣の自宅へ戻る。
そして、誰もいない真っ暗な部屋に、明かりを灯した。
そしてリクは、買ってきたノートに今日の出来事を書く。
…また記憶が消えてしまった時に、思い出せるように。
"ヒナタと、ナルトくん、サスケと友達になれた!サスケに里案内してもらって、修行して。サスケったら……"
書いている内容が、どんどんサスケの話になっていく。
『もー、サスケのことばっかりじゃない!これじゃあ、サスケガールズと一緒だわ!』
想像以上に、サスケサスケって書いていて、なんだか笑えた。
ペンを放り投げて、ベッドに就く。
また明日、良いことがありますように。