第14章 散策
4限は教室で授業である。
もちろん内容は簡単であったが、内容など一つも入ってこないほど、リクは浮かれていた。
(今日で、友達3人もできた!多数女子には嫌われちゃったけど。サスケとは明日からご飯一緒だし!)
ニヤニヤとしているところをイルカ先生に注意された。
「リク、なにニヤニヤしてる!初日から廊下に立ってみるか?」
『ご、ごめんなさい…。』
教室はドッと笑いが起きた。
恥ずかしさのあまり、赤面する。
「…リク、お前バカなのか?一人でニヤニヤと気持ち悪いぞ」
隣の席のサスケが、小さな声で冷やかしてきた。
「な、なによ!気持ち悪いなんて酷い!サスケだってツンツンしてて、スカした野郎よ!」
リクもまた、小さな声で言い返した。
それに対して、またサスケが言い返す。
言い合いに夢中で、イルカ先生に気がつかなかった。
「…リク、廊下で立ってなさい。サスケもだ。」
気が付かぬうちに、かなり大きな声で言い合っていたようだ。
リクは、初日に廊下に立つという、ナルトに次ぎ2人目の偉業を成し遂げた。