第13章 話題の女
結局弁当は、ヒナタと食べようと思っていたのだが、その時間もなくなってしまった。
『はぁ、お弁当1人かぁ…。』
大きくため息をつくと、前を歩いているサスケが振り向いた。
「おい、俺もまだ食い終わってねえ。来い。」
それだけ言うと、またスタスタと歩いて行ってしまった。
(サスケって、やっぱ優しいんだな。ツンツンしてるけど、あれ、照れ隠しだったりして。)
そう思って顔を緩ませ、サスケを見る。
すると、差はどんどん広がっていた。
『ちょ、ちょっと待って!歩くの早いよ!』
「お前が遅いのが悪い。」
…前言撤回しようかと思った。
まあ、しないけど。
リクは緩んだ顔をパシリと叩いてから、サスケを追いかけた。