第13章 話題の女
「サ、サスケくん…。」
サスケの登場で、女子共の罵声は止んだ。
本人が出てくるとは思ってなかった様だ。
リクも、なんでサスケが来たのかよくわからないという顔をしている。
(何時から俺はお人好しになったんだ…)
心の中でため息をついた。
そして、できるだけ殺気をこめて
「お前ら、うざいよ。」
そう言い放った。
リクを苛めていた女子達は、泣きながらどこかへ行ってしまった。
同情の余地もない。
助けたヤツが強いのは、よく分かっていた。
しかし、怪我はしていないか心配になり、チラリと見る。
リクの瞳はサスケをバッチリ捉えていた。
サスケは交わった視線を、反らすことができなかった。