第13章 話題の女
職員室を出ると、女子グループがいた。
リク命名、サスケガールズである。
(あ、サスケガールズの砂かけアミちゃん)
連むと面倒くさい事が起きそうな気がして、さっさと立ち去ろうとした。
しかし、声をかけられた。
「ちょっと、顔貸しなさいよ」
偉そうな物言いに、少し腹が立つ。
でも、リクは澄まし顔で答えた。
『貸す顔なんてないわ』
そういうと、ぎろりと睨まれた。
怖くはないけど、なんていうか、ね。
(…やっぱり面倒くさい)
こんなところ、さっさと離れようと、教室に戻ろうとした。
しかし腕を掴まれてしまった。
『…離してくれない?』
「少しだけよ、いいじゃない」
強引に手を離させる事は可能だ。
しかし、それで相手を怪我させるのも嫌だ。
リクは大きく溜息をつき、サスケガールズ達により、建物の裏に連れて行かれた。