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大切【NARUTO】
第1章 始まり
立って話を聞いていたサスケはソラの横に座り、一言優しく声をかけた。
「僕がいるよ。独りなんかじゃ、ない。」
その一言で、何かの蓋が開いた。
そしてこの時、両親がいなくなってから、初めて泣いた。
「泣きたいだけ、泣けばいいよ。」
『サスケ…。うっ…、ウワァァァァ…ッ!』
声を上げて、泣いた。
サスケは泣きじゃくるソラの背中をさする。
「大丈夫、独りじゃない。」と、何度も言うように。
ソラが泣き止むまで、ずっと側に居続けた。
その様子を扉の外で、ミコトは静かに見守っていた。
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