第10章 別れ
チャクラのコントロールの仕方、手裏剣、体術、幻術、忍術、そして写輪眼の使い方。
全てイタチが丁寧に教えてくれた。
イタチが、恐ろしく飲み込みの早いソラに「センスがある」と一言褒めると、ソラは笑顔でイタチに抱きついた。
たまにイタチと甘味処巡りをしたりもして、たくさん話して、笑いあった。
"暁"という所に入ってからは、忙しいのか、たまに帰ってこない時もあった。
それでも、1人で毎日欠かさず修行をして、イタチに褒められて、また一緒に修行した。
木の葉に戻った時に、サスケを守れる力が欲しい。
きっと、サスケは1人で里に残されて辛い思いをしてるはずだ。
…だから戻ったらきっとサスケを守る。
そして、約束通り、絶対ずっと側にいるんだ。
記憶が無くなったとしても、何が何でもサスケの側にいるんだ。
それだけの思いで、必死に修行した。
季節は巡り、あっという間に3年が過ぎたのだった。