第15章 ガーネット
「翔くっ…んっ…」
もっと、名前呼んでくれよ
「翔くん…」
もっと、俺を求めろよ
「もっと…お願いっ…あっ…」
ぐったりとベッドに倒れ込む白い上半身を、腕を掴んで起き上がらせる。
「なにへばってんだよ…まだ俺は足りねえよ?」
「も、だめ…無理…」
「なんで…おまえまだ、一回しかイってないだろ?」
「だって…あんなに我慢させるから…」
「じゃあいいよ…?やめようか…」
泣きそうになりながら俺を見上げる。
「やだ…やめないで…」
そう…もっと素直になればいいんだよ。
「…どうして欲しい…?」
耳元で囁きながら、ゆっくりと腰を引く。
「ひっ…あ…だめ出ていっちゃヤダ…」
「じゃあ言って…どうして欲しいか」
「…もっと…」
「もっと?」
「もっと、奥…」
「奥に?どうすんの?」
「翔くんの…突き立てて」
抱きしめた身体がぶるりと震えた。
「いいよ…」
耳に舌を突っ込んでべろりと舐めると、そのまま腰を突き上げた。
「ああっ…」
弓なりに反った身体は、泥沼に嵌まり込んで浮上できない。
ぐちゅりと淫猥な音を立てて、俺はまた腰を引く。
「もっとっ…」
いいよ…いくらでも…
俺という泥沼は、尽きないんだから
「やるよ…潤…」