第14章 ライム
「2ショットもありませんし、相葉さんも納得しています」
「そうなの…?」
納得…?
ホントに…?
また胸がちくんとした。
「あ…」
もしかして…昨日の夜、それを言いに来た…?
「それ、昨日きた話だよね?」
「はい。そうです」
「そっか…」
だから、様子おかしかったのか…
「はぁ…」
なんだって寝起きでこんな話聞かされんだろ。
滅入るじゃん…
まあ2ショットないんじゃそんな大事にはなんないだろうし…
あの彼女とは真面目に付き合ってるわけだし。
「わっかりましたよお…」
「じゃ、準備お願いします」
そういってマネは部屋を出ていった。
「やれやれ…」
今日一日、なんもなけりゃいいけど…
って、昨日はなんか色々有りすぎて…
「うわほっ…」
思い出してしまった。
ドームの風呂場であいばかにされたこと…
「にゃあああっ…」
ばかじゃないのばかじゃないのばかじゃないのっ!
なんで男のちんこなんかあいつ咥えてるんだよっ!
枕を持ってベッドの上で悶えた。
ゴロンゴロン転がって、疲れた。
「はぁ…」
俺だから、なんだろうなあ…
わかるよ…もう20年近く一緒にいるんだからさ…
きっと、俺のこと本当にどうにかして矯正したかったんだろうけどさ…
「ばかじゃねーの…あいつ…」