第13章 ピスタチオ scene3
俺を見て、もっと興奮して欲しかった。
黒の力を借りて、俺はもっと淫らになった。
「見て…る…?」
「うん…見てる…」
食い入るように見てるのがわかった。
押し殺したような声は、とても興奮しているのがわかって、ますます俺の指は動いた。
「うっ…あっ…智ぃっ…」
もっと見て?
こんな淫らな俺を見て、興奮して?
お尻を高く上げて、上半身はマットレスに預けて手だけが動いてる。
なんとか顔を向けて、智を見上げた。
思った通り、智は興奮しきった顔で俺をじっと見ている。
「あっ…あああっ…」
体の奥が熱い。
ずくんずくんと、何かがこみ上げてくる。
これ、一体なんだろう…?
今まで経験したことのない身体の疼き。
ゾクゾクして止まらない。
一本だった指を増やして、二本が楽に入るようになった。
「あ…も、あっ…」
智が動き出して、俺の背中にキスをした。
「和也…俺もう我慢できない…」
「あ…智っ…」
無理やり入っていた指を抜かれると、今度は智の指が入ってきた。
ローションを足しながら、ぐちゅぐちゅ音を立てて俺の中を智の指が掻き回した。
「ああああっ…智っ、なんかそれヤバイっ…」