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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第13章 ピスタチオ scene3




「ごめん…」

お風呂に浸かりながら、ひたすら謝るしかなかった。

「ううん…俺の方こそ…ごめん…」

結局、血を見た瞬間お互いに萎えちゃって…
最後まではできなかった。

男は血に弱いんだよ…

「痛い…?」
「ん…染みる…」

ぎゅっと膝を抱えながら、俺に凭れてくる。

「でも…和也と繋がれたから…」
「うん…そうだね…」

一応…ハジメテは…できたよね…?
完遂できなかったけどさ。

男なのに…俺にハジメテ捧げてくれて…
切れちゃったのに、まだこんなかわいいこと言ってくれる。
愛おしさがこみ上げてきて、後ろからぎゅうっと抱きしめた。

「智…ありがとね…」
「うん…」

くぅ…かわいい…

「今日の智さ…」
「ん…?」
「すっごい可愛かった」
「う…ばっ、ばかっ」

真っ赤になって狼狽える姿もかわいい。

「俺よりも和也のほうがかわいい!」
「えー?そんなことないよ…」

後ろから真っ赤になって俯いてる顔をこっちに向かせた。

「ほら…そんな潤んだ目しちゃってさ…」
「違う…」
「半開きの唇…誘ってるの?」
「ち、違うもん。鼻が悪いから…」
「なにそのかわいい声…」

あああ!もうっ…かわいいんだよ!おまえはっ…

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