第11章 珈琲色
の「皆様、お疲れ様でしたぁ…!」
嵐「「「「「お疲れ様でしたぁ…」」」」」
くたびれたメンバーを他所に、のさまじょはテンションマックスである。
の「お陰様で、とってもいいものができました…!皆様のおかげです!ありがとう!ありがとう!」
のさまじょは一人ひとりに握手を求めている。
されるがまま、メンバーは握手を受けている。
櫻「いやぁ…もうほんとどうなることかと思ったけど…」
ニ「最後はまともなお話で良かったですね…えっちなシーンなかったから…」
松「俺、医療物やったことないから嬉しかった」
相「俺も~!小児科の医師なんて嬉しいね!みほちゃんかわいかったなぁ」
大「俺、白衣着たかったなあ…ま、いっかぁ…」
わちゃわちゃしてるメンバーを見ながら、のさまじょはご満悦である。
の「みりぃ先生の原作の中でも、だいすきなノンリアものでして…この作品の演出ができて本当に私も勉強になりました」
うんうんと一人で悦に入っている。
の「いやあ…ほんともう、3ページ台本でどうしようかと思いましたが…私自身の修行にもなりました…本当に皆様のお陰です。ありがとうございました!」
巨大なリスであるのさまじょは、またメンバーと握手を交わした。
櫻「しつこいな…」
その時、ぷるぷるとのさまじょのきぐるみの中から音がした。
の「あれ…なんだろう…」
ぬっときぐるみの中からスマホが出てきて、のさまじょは通話を始めた。
の「あっ…どうも…えっ!?まじですか!?そんな…」
通話を終えたのさまじょは涙目になってメンバーを振り返った。
の「皆様にとっても残念なお知らせがあります…」
二「な、なんだよ…」
の「上層部から待ったが掛かりまして…この”珈琲色”の全国放送は、なくなりました…!」
嵐「「「「「な、なんだってーーー!?」」」」」
の「残念です…非常に残念です…どうやら、題材の中に、問題があったようで…」
相「そんなのわかりきってたことだろ!?」
大「え…え…じゃあ、俺たちが体張ったのも無駄になったの…?」
の「そういうことです…」
がくーっとメンバーは項垂れた。
の「ということで、皆さん…ここで見たことは、どうか、皆様の胸に収めて置いてくださいましね…」
嵐の皆さんが、こんなお仕事をしたってこと…
皆様と私だけの、ひ・み・つ♡
【珈琲色 ALL END】