第11章 珈琲色
「…でもさ…指…くらいいい?」
「あ?指?」
「ちょっと挿れさせてみて?ね?」
しょうがねえなあ…
黙ってたら、和也の指が後ろから伸びてきて、俺のこーもんをちょんっと触った。
「あひゃっ…」
「くすぐったい?」
「あたりめーだろ…」
「うふふ…鳥肌立ってる…」
入浴剤は今日はなんかミントの香りで…
葉っぱまで入ってる。
こんないい匂いに包まれて、俺、なにされてんだよ…
「智…」
和也の欲情した声が聞こえてきた。
ヤバイ…
なんかマジになってねえか…?
指はゆっくりと俺を撫でて、ほぐすように丁寧に動いてる。
「ん…ん…」
知らないうちに声が出てきて、思わず口を塞いだ。
「指、入れるよ…?」
つぷりと指とあったかいお湯が中に入ってきた。
「あ…あ…だめ…なんか変…」
お湯がなんかあったかすぎて…
するりと和也の手が伸びてきて、俺の乳首をいじり始めた。
同時に耳に舌を突っ込まれて…
「やめ…やめろ…」
「指、凄い締めてる…智…感じちゃった…?」
「ちが…も、あっ…」
突然指が奥深くに突っ込まれて、衝撃で身体に力が入った。
「急にっ…無理っ…」
「だって…智のなかあっつい…」
暫く指を出し入れされて…
なんか変…すっごく変…
どうしよう…
「和也…俺、変だから…やめ…」
「嫌…やめたくない…」
耳元で囁かれてもう、なにかが崩壊しそうだった。
「ふにゃ…」
「あ…?智っ…?智っ…」
その前に、逆上せた…
慌てて目を回した智の身体を抱え上げて、陸に上げた。
脱衣所まで連れて行って、床にバスタオルを敷いて寝かせると、完全に気を失ってた。
「ごめん~!智ぃ…」
慌ててうちわとアイスノンと冷たい水を用意して、智の所に戻った。
「あ、目が覚めた?」
戻ると、智は目を開けていた。
「…も、ぜってー触らせないからな…こーもん…」
「えええ!?そんなぁ…」
ぷいっと智は横を向いてしまった。
残念…
でも、俺諦めないもんね…
だって智のこと、全部欲しい。
何から何まで全部欲しい。
だから…智の初めても…
「いつか、奪ってやる…」
「あ?なんか言ったか?」
「なーんでもないっ」
END