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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第11章 珈琲色


「んっ…んぅ…」

風呂場から、和也の微かな声が聞こえる。

「…なぁにやってんだか…」

今日は和也が休みだったから、帰ったらすぐ抱けるように準備しとけって言ったけどさ。

先に盛れとは言ってない。

リビングには下剤の箱が出てたから、もう中身は出しちゃったんだろう。
最後に風呂場で中を綺麗に洗う時、いつも盛るんだから…

…せっかくだから見てやろうかな…

ぽいぽいっと服を脱ぐと、浴室のドアを勢い良く開けた。

「わあっ…」

案の定、手に最近お気に入りのおもちゃを持ったまんま。

「なにやってんの…?」
「あ…え…?」
「一人でイこうとしてたんだ?」
「えっと…その…」

もじもじと、おもちゃを自分の後ろに隠す。

もう見えてるっつーの。

「これ…智と使うとこ想像したら…その…」
「は?これ、俺が使うわけねえだろ…」
「だってっ…」

きっと潤んだ目を俺に向けた。

「こんなの智が買ってくるから!」

それは、双頭のディルドで…
間違って買ったんだ…

でもこれを見た和也は喜んじゃって…

間違えたって言ってるのに、お気に入りで毎日使ってる…

いや、だから俺は挿れねえし。
挿れさせねえし…

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