第11章 珈琲色
相「…なんで…?指輪…?」
櫻「さあ…あれじゃね?スイートテンダイヤモンドとかってやつじゃね?」
相「あ、ああ…女の子好きだよねえ、そういうの」
キラキラ光るお互いの指輪を相葉と櫻井は交互に見合っている。
の「ほんと女ってそういうの好きですよねぇ…」
しれっと会話に入ってくるのさまじょ。
櫻「おまえも女だろう…」
の「いえ…一応戸籍上は女ですが…あまり…」
相「まあ…だからこんなリスの格好できるんだろ…?」
の「正解っ…」
ばさっと二人の入っているベッドの布団を剥ぎ取ると、のさまじょはにやりと笑った。
相「のあっ…待って待って俺まだ、全裸…」
櫻「のおおっ…俺もまだっ…」
二人は慌てて服を探すがどこにもない。
櫻「ちょいっ…俺たちの服はっ!?」
相「どどどどどこやったんだよっ!?」
櫻「あれ…雅紀…?」
相「へっ?」
櫻「ここ、濡れてる…」
相「えっ?」
櫻井が相葉の太ももをさわっと撫でた。
相「ひょええええっ…」
櫻「えっ…もしかしてこれ…」
の「またですか…?相葉さん…」
相「えっ…えっ…うそおっ…」
やっぱりおまえはち○こも天然なんだな?相葉。
櫻井は動揺してる相葉を他所にティッシュでそこを拭き拭きした。
相「ごめぇん…翔ちゃぁん…」
櫻「ま、別にいいけどさ…」
櫻井、軽蔑の眼差し。
の「まあまあ、それだけ櫻井さんのテクが凄かったってことですよね?」
櫻「えっ?」
相「だって…翔ちゃんのちゅー…気持ちよくて…」
相葉はうるうるしてる目で櫻井を見上げた。
櫻「雅紀…」
相「翔ちゃん…」
櫻「雅紀…」
相「翔ちゃん…」
見つめ合う二人を残して、のさまじょはスタジオを出た。
の「むふふ…仕込み成功かしら…むふふ…」
手には白い液体の入ったスポイトを持っている。
悪いやつだ、のさまじょ。
の「さて…お次のお話は…」
台本をパラパラとめくった。
の「あ、お次はみみまま先生だわ…あら、むふふ…」
のさまじょはニヤニヤしながら廊下を歩きだした。