第11章 珈琲色
の「はああい!大野さんお疲れ様でした!」
大「ねえ…これ、いいの…?」
の「なにがでしょう?」
大「これってさ…つまり…俺が俺の役を愛するってことだよね?俺、自分のこと愛するってこと!?」
の「変態ですねえ~!」
大「身も蓋もない言い方するなよっ!」
の「…しょうがないですよ…だって大野さん変態だし…」
大「はあっ!?」
思わず大野は立ち上がってのさまじょに詰め寄る。
大「おで(噛んだ)の何を知ってるんだよっ!」
の「おおお…(珍しい怒ってる)」
大「大体、こんな役、おで(再度噛んだ)には向いてないだろおお!?」
の「これは!さつまいも先生が、あなたにと…!」
大「えっ…」
の「先生のたっての希望で!あなたをぜひと…!」
大「そ、そうなんだぁ…」
の「まあ、演出は苦労しましたがね…あなたにナルシス要素まったくないから…」
大「ん?」
のさまじょは立ち上がるとスタジオのドアを開けた。
の「あの…大野さん…」
大「ん?」
の「演出のアイディがでなくて、みりぃ先生に来ていただいたことは…ないしょで」
大「そーなの?」
の「何卒…よろしく…」
大「ふうん…」
の「それでは次、いきますかあ!」
のさまじょは廊下をあるきながら、台本を開いた。
「次は…ニノタージュンね…ふふ…」