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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第9章 ミント-before-


大野さんの打ち合わせが終わる頃には、翔ちゃんも相葉さんも楽屋に入ってきてた。

2人の打ち合わせの最中から、俺と大野さんはやることがなくなっちゃって。

リハのDVDをポータブル再生機で見ながら、ふたりでソファに座ってボケッとしてた。

ふと気づいたら、大野さんが隣で寝そうになってる。

「大野さん?ちょっと横になったら?」
「んー…」

目をこすりながらキャップを取ると、テーブルに放り出した。

「やべえな…ねみい…」
「まだステージからはなんも言ってきてないから、寝てなよ。起こしてあげるよ」
「んあ…」

まだ建込みが一部終わってないとかで、ちょっと時間には余裕があるみたいだった。
楽屋もバタバタした雰囲気じゃなかったし。

「ちょっと貸して」

ぼすっと大野さんは俺の膝に頭を載せてきた。

「ちょっと…重い…」
「いいだろ…いつも俺が膝貸してるんだから…」
「わあったよ…」

腿に乗っかる体温がなんだか嬉しい。
そっと髪に手を置くと、さらさらと撫でてしまった。

「ん…それ、気持ちいい…」
「…寝ちゃいな…」

まぶたに手を置いたら、その手をガシッと掴まれた。

「えっ…」

その手を大野さんは抱え込むようにしてしまった。

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