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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5


「ぐっ…あっ…潤っ…」
「何ヘタってんだよ…まだ足りねえよ…」

白い身体が撓る

俺の汗か、彼の汗かわからない飛沫が舞う

「もっ…おねが…ぃっ…辛い…」
「なんで…?俺はもっと辛かったんだよ?」

ぐいっと肩に手を掛け身体を起こすと、そのまま俺に寄りかかってくる背中。

「あんたのこと、好きすぎて死にそうなんだけど?」
「じゅ…」
「なあ…いっその事、殺してくれよ…」

がつんと腰を突き上げると、操り人形みたいに身体が跳ねた。

「俺を…殺せばいいだろっ…」
「はあ?あんた殺したら、あんたが楽になるだけじゃないか…なあ…だったら、俺を殺して一生苦しんでくれよ…翔…」


翔…

なあ…

こんなに愛してるのに…こんなに好きなのに…
何であんたはわかってくれないんだよ


「そしたら…一生あんたの中に棲めるのに…」

悲鳴にも似た叫びが、翔の口から漏れ出る。

「俺はっ…おまえしか居ないっ…」




無意識の反対ってなんだっけ…

無意識…無意識…

「智くん、寝るならちゃんとこれ被って」

無配慮…

「ん~…翔ちゃん…」
「はいはい…ね、もう、風邪ひくから…」
「翔ちゃんがお布団になってよぉ…」
「はあ?何いってんの」




無自覚



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