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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5


ばちゃんって音がキッチンからした。

「ぬあうおおおお~」

いつものごとく、マヌケな雄叫びが聞こえた。

「こぼしたああ~」

やっぱりね…よく毎日パック入りの牛乳こぼせるよね。
俺、ある意味尊敬するわ。

いつもの事だから、そんなことは放っといてゲームに集中する。
今日はいつもよりも人の集まりが悪い…

「あ~今日のイベントクリアできっかな~…」

ネットゲームに夢中になってると、後ろをヒタヒタと歩いてる音がした。

振り返ってみたら、雑巾を持って鼻歌歌ってる人が居る。

「牛乳ぞうきん…」

くっさい思い出が蘇ってくる。
小学校では、牛乳を染み込ませた雑巾は忌み嫌われていたものだが…

あの人なんで鼻歌歌ってられんだろ…

「和也ー?」
「ああーん?」
「風呂どうする?先入ってこいよ」
「いいよ。このイベントやっちゃいたいから。あんた先に入ってきなよ」
「は?んなこと言って、また風呂入んねえんだろ。だめ」
「うっさいな~…ちゃんと入るよ」
「ダメダメ。ほら、代わりにやっといてやるから、行って来い」
「なあにすんのよー…」

コントローラーを取り上げられて、相葉さんはガッツリと隣に座り込んだ。

「お、いいじゃん…今日イベントなんだ」

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