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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第5章 こひくれない


意識を飛ばした潤の中からゆっくりと自分を引き抜くと、もう何回分だかわからない白濁がどろりと出てきた。

潤の手首の戒めを解くと、そのシャツで体液を拭き取った。

「潤…?」

唇を食いしばりすぎて血が出てもう固まっていた。

それを爪で弾き取ると、また鮮血が滲み出た。
それを舐め取りながら、ゆっくりと潤の身体を撫でた。

ここも…ここも…

全部、俺のもの…

汗で張り付いた額の髪をどけて、額に口付けた。


でも、まだ足りない。

まだまだ…

潤は俺のもの


そのまま潤の目が覚めるまで、じっとそばで潤を感じた。
目を開けた潤は、俺を見つめると微笑んで俺を抱き寄せた。

「立てるか?」

動かない身体を引きずるようにして風呂に連れて行くと、身体を綺麗にした。
ぐちゃぐちゃになった俺達はそこでお互いを洗い流す。
手のひらでお互いの皮膚を感じながら。
お互いの熱を感じながら…

そこを掻き出すように洗っていると、羞恥で頬を染める潤が愛おしかった。

「嫌…もう見ないでよ…」
「なんでだよ。恥ずかしがる顔も見せろ」
「ヤダよ…もう…」

それでも潤の顔をじっと脳裏に刻みつけるように見つめ続けた。

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