第4章 エバーグリーン
びくびくと唇に伝わってくる振動が、相葉さんが気持ちよくなってる証拠で…
温かいのが出てこなくなった瞬間、じゅうっと吸ってごくんと一気に飲んだ。
「あ…お前、飲んだのっ!?」
「のんら」
「ばかっ…気持ち悪いだろ!?」
「相葉さんだって俺の飲んだじゃんっ…」
「だって…俺は…」
「いーのっ…」
慌てて起き上がった身体をベッドに押し倒した。
「す…好きだから…いいのっ」
ほんと俺…何言ってんだ?
「ニノ…」
伸びてきた手が俺の身体を掴んでベッドに押し倒した。
そのままぎゅううって俺の身体を抱きしめる相葉さんは、少し震えてた。
「まーくん…?」
「ごめん…」
「なにが…?」
「…ありがとう…」
「…?うん…」
手触りのいいニットの背中を撫でながら、ずっと相葉さんに包まれていた。
なんだか凄く安心して…その匂いに癒やされていくようだった。
そのまま俺は相葉さんの腕の中で眠ってしまったみたいだった。
翌朝起きたら、ちゃんとパジャマ着て、相葉さんに抱っこされて眠ってた。
いつものことだからそのまま二度寝しようとして、寝る間際に起こったことを思い出した。
「っ…」
一人で口を押さえて、でかい声がでないようにするのが苦労した。