第4章 エバーグリーン
きゅっと握ったその熱。
初めて自分以外のを触った。
なんか…愛おしいって思った。
なんでだろ?
なんでなんだろ?
「まーくん…」
さっき好きって言ってくれた、この声をずっと耳元で聞かせた。
それだけで相葉さんはぶるっと震えるくらい悦んでくれて。
「ニノ…気持ちいい…」
その声が…かすれた声がなんか嬉しかった。
唇にまたキスをすると、ふっと相葉さんは微笑んだ。
また唇に吸い付くと、相葉さんの唇が開いた。
その間に自分の唇を入れると、ちゅうっと吸ってくれた。
思わず舌を入れると、相葉さんの舌が絡みついてきて…
こんなキスするんだ…
頭の芯がぼーっとなってくる。
気持ちよくて、一生懸命その舌を味わう。
手の中は相葉さんの雫でヌルヌルになってきて。
くちゅくちゅと音を立ててる。
キモチイイのか、時々相葉さんはびくんびくんってなる。
それがとてもしあわせで…
胸があったかくなった。
唇を離すと、それ以上に温かい目で相葉さんが俺を見つめる。
「もっと気持ちよくしてあげる」
もっとなにかしてあげたい。
身体をずらして相葉さんの足元に移動した。
「えっ…ちょ、ニノっ…」