第4章 エバーグリーン
「もう一回…まーくんって呼んでよ…」
「え…?」
「俺の名前…呼んで?」
「…まーくん…」
ふふっと笑うと、俺を抱きしめる腕に力を入れた。
「その声…好き…」
「そうなの…?」
「うん…だいすき」
胸がきゅうっとした。
これ、なんだ?
「じゃ…寝るか…」
「え…?」
「ん?まだ足りない?おまえが”ちょっと”って言ったんだぞ?」
「ううん…そうじゃなくて…」
きゅうっとしたまま、心臓がばくばくいいだした。
なんでだかわからないけど、今、身体を離したくなかった。
「あい…まーくんのこれ…」
そう言ってそっと手を相葉さんの股間に置いた。
「わっ…」
「えっ!?だめだった?」
「いや、ちょ、触んな…」
「…なんで…?」
「なんで?じゃねえよ…我慢できなくなんだろうが…」
「いい…」
「え?」
「我慢…しなくていい…」
「ニノ…」
だってこんなパンパンにして…辛いでしょ?
「”ちょっと”だろ…?だめだって…」
そっと俺の手を握ると、どけてしまった。
「まーくん…」
その優しさに増々胸がきゅううっとした。
俺の言ったこと…そんなにちゃんと受け止めてくれてるなんて…