第4章 エバーグリーン
「ま、待って…俺、言ってな…」
「ごめんなっ…辛い思いさせてっ…」
「はあっ!?」
「おまえが俺のこと待っててくれたのはわかってたんだけど…俺、自信が持てなくて」
「え?は?」
「おまえはアカデミー賞取ったり、どんどんすげえ奴になっていくのに、俺は…」
「相葉さん…」
「でも、やっと俺、胸を張っておまえと肩を並べることができる。紅白の司会、やりきったらちゃんと言おうと思ってたんだけど…」
「え?へ?」
「でも、おまえがあんまりかわいいことするから、我慢できなくなった…」
そう言って着てるニットをそっと撫でた。
「こんなに忙しい時期なのに…わざわざ買いに行ってくれたんだよな…?ありがとう」
「え…いや…」
ほんとに嬉しそうに相葉さんは微笑んだ。
そのまままた、俺の首筋に顔を埋めた。
股間の俺を触る手も、また動き出した。
「俺、おまえのこと幸せにする」
「え…」
「どんなことがあっても離さない」
「まっ…て…」
「好きだ…」
「あ、いば…さ…」
突き放せない。
どうしよう…
今、俺が違うって言ったら。
相葉さん、紅白の司会…
ちゃんとできなくなっちゃうかもしれない