第4章 エバーグリーン
「あ…相葉さんっ…」
「んー?」
やっと両手が離されたと思ったら、今度はパジャマのボタン外してる。
「やああっ…ちょっと待って!」
「あんだよ?恥ずかしい?電気消そうか?」
「いやっ…そういう問題じゃなくって!」
「ん?」
「せ…せっくすするの?」
はあ?って顔して相葉さんが固まった。
「え、だって…おまえがいいって言ったんだろうが」
「おっ…俺ぇ!?」
「”お前が欲しい”って…ちゃんと言ったよな?」
なんっ…なんだって!?
「ちょまって。それってどういう意味なのか…聞いてないっ」
なんとか時間を稼がないとっ…
「意味って…そこまで言わないとだめ?」
「えっ…だめっていうか…その…」
「わかった。ちゃんと言う」
相葉さんは起き上がって俺を見下ろした。
「俺…ニノが好きだ」
「へっ…」
「だから、お前が欲しい」
ちょ…え…?
俺が好き…?
「…俺、男なんですけど…」
「は?そんなの知ってるし」
「…相葉さんも男だよね?」
「あたりめえだろ。ここについてんの何だと思ってんだよ」
「いや、ちょっとまって…」
だめだ。思考が追いつかない。
この人、俺のこと恋愛対象として見てるってこと?
え?