第16章 新しい世界
ファンドレイの指が中に入ってきてぐるりと入り口を押し広げる。
それ自体は気持ちの良いものでは無いけれど、指が動く度に手のひらが秘芽周辺をぐりぐりするのが堪らない。
(あ…後ろに当たって…)
お尻辺りに感じる熱。
行き場がなくてシーツを握ったりファンドレイの腕を掴んだりしていたジョエルの手が伸びた。
きゅっと握り込むと、ファンドレイが小さく呻く。
その漏れ出た吐息にジョエルはなんとも言えない満足感というか、達成感のようなものを覚えて嬉しくなった。
女の身体にはないその部分が不思議で、でも愛しくて。
まだしっかり実物を見ていないジョエルはそれが小さくなったファンドレイのように思えて、つるんと滑らかな先端を撫で撫でする。
するとビクンと跳ねるので、ジョエルは角度を変えたり強弱をつけながらファンドレイのものを擦り上げた。
「っ…!」
ファンドレイの息が荒くなる。
小さく呻く声が耳朶を打つ。
そんな状況の作り出す雰囲気に流されてジョエルは夢中で彼のものを愛撫した。
先から滴るとろりとした雫が指につくとそれを掬って先端に塗り付ける。
くるくると指を動かしていると、ファンドレイがジョエルの手をがしりと掴んでそれから引き離した。
「上に乗れ」
「きゃっ」
バサリとシーツを剥がれて、ジョエルは慌てて胸を両腕で隠す。
一糸まとわぬ二人の体に朝日が当たっている。
「う、上って」
ファンドレイを見れば、腹を打つほどに屹立した彼自身も目に入ってきた。
ジョエルは真っ赤になって顔を背けようとしたが、ファンドレイにぐいと顎を引かれて叶わない。
「あ、あの」
「自分で触ってきたくせに」
「そっそそそそれはっ」
「気持ちよくなりたいんだろ?」
「なっ、そっ、ちちちっちがいますわっ」
「…へぇ?」