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小さな恋、育てませんか?【IDOLiSH7】

第2章 出逢い



「えっと…まつりです。」

「まつり…か。よろしくな。」

そう言って、楽さんがわたしの頭をぽんぽんと撫でた。
顔がまるで火をつけられたみたいに熱くなる。

「こ、こちらこそ、よろしくお願いします…!」

楽さんはフッと笑ってから、

「そういえばお前、自分が何者なのか聞いてたよな…?
記憶、無くしたりしたのか…?」

と確かめるように、真面目な顔になって尋ねた。

「…はい。
わたしが覚えてるのは…」

夢のことを話そうとしたとき、

『ぐぎゅぅぅー…』

と、わたしのお腹が鳴いた。

「あっ…!?」

突然のことに恥ずかしくなって俯いた。

そんなわたしの頭をファサッと軽く撫でて、

「飯、用意するか。」

楽さんはまた、フッと笑った。


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