• テキストサイズ

小さな恋、育てませんか?【IDOLiSH7】

第1章 幸せの種、貰いました。




雨上がりの空、まだ地面には水溜りが残っている。

そんな道を仕事の疲れを背負って、とぼとぼ歩く一人の男がいた。
超人気アイドルグループ『TRIGGER』のメンバーであり、抱かれたい男No.1の八乙女 楽である。

「はぁー…。」

彼が重たい溜め息をつくと同時に

“ガタン!!”

という大きな音がした。

驚いた楽が周囲を見渡すと、すぐ近くの横断歩道で黒いずきんを深々と被った、どこか怪しげな老婆が転んでいるのを見つけた。
恐らく水溜りで滑ってしまったのだろう…。

「大丈夫ですか?」

彼はすぐさまその場に駆け寄り、老婆を起こした。

するとその老婆はずきんの中からしわくちゃの笑顔を見せて、

「アンタ、優しい心を持っておるなァ。
ホレ、“幸せが必ず訪れる種”だ。コレをすぐに植えてくれ。
お礼だよ。」

と、何の変哲もないただの種のようなソレを楽の手に収めた。


/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp