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小さな恋、育てませんか?【IDOLiSH7】

第4章 愛



…が、足音が近づく音はピタリと止み、代わりに頭を撫でる感覚がやってきた。

ゆっくり目を開けると、安心したような表情でわたしを見つめる楽さんが居た。

「心配しただろ…。どこ行ってた?」

「ごめんなさい…。
わたし、普通の人間の大きさになりたかったんです…。
やっぱり、わたしに出来ることしたいです…!」

楽さんに会えて安心したのか、涙が次から次へと溢れてきた。

「バカだな…。まつり、お前は俺の傍に居るだけでいいんだよ。」

そう言って、わたしの小さな手に優しい口付けを落とす。

「俺は、まつりが好きだ。」

初めての告白に心臓が鳴り止まない。

すると…七色の光がふわーっとわたしを包み込んだ。

「なっ!?お前…っ!」

気がつくとわたしは普通の人間の大きさになっていた。

「楽さん…。
わたしは、楽さんの愛情で元の大きさになれたんです…!
…わたしも大好きですっ!!」

楽さんはまるで壊れ物を扱うように優しく、だけど、離さないようにわたしを抱き締めた。

わたしも抱き締め返そうと腕を動かすと、楽さんは離れてしまう。

「まつり…。」

楽さんは愛おしそうにわたしの目を見て、お互いに惹かれ合うように口付けをした。

これからもずっと、一緒に居たいな…。

そう思ったとき、楽さんが微笑んだ気がした。

—fin—

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