第4章 愛
「んん…。」
陽の光が眩しくて目を覚ますと、わたしは外に居た。
そうだ、家を出たらおばあさんに会って、話を聞いて別れたあと、そのまま眠ってしまったんだ。
わたしは、走って家へと向かった。
楽さんに、はやく会いたい…!
もうすぐで家に着く、という所で
「にゃーお…。」
と、まるまるとした白い猫に道を塞がれてしまった。
猫はわたしを見つけて、じゅるりと舌なめずりをした。
そして、ギラリと目を光らせて勢いよく走ってきたのだ。
「いやっ!…こ、来ないで…!」
しかし、足がすくんで動けない…。
「楽さん…会いたいです…!
助けに来て…!」
怖くなって、ギュッと目を瞑る。