第31章 好敵の発破
にしても、オタク君凄まじいパワーだったな〜。
轟
「………さっきより随分高威力だな。近付くなってか」
緑谷
「うゔゔ」
左腕が犠牲になってるけど。
緑谷
(“個性”だけじゃない…判断力、応用力…機動力…全ての能力が…強い────‼︎)
薙景
「…ん?」
轟君、所々体が白くなってる。
何だろうアレ…霜?汗が凍った?
轟
「守って逃げるだけでボロボロじゃねえか」
“個性”の影響、冷気が原因だろうけど…轟君も凍ったりするのかな。
もしかして、“個性”の上限に関係があったり…
轟
「悪かったな、ありがとう緑谷。お陰で…奴の顔が曇った」
歩み寄る轟君に対して、オタク君は俯いてる…痛みが酷いのかもしれない。
轟
「その両手じゃ、もう戦いにならねえだろ。終わりにしよう」
轟君が、再び氷結を繰り出した。