第4章 “個性”把握テスト
薙景
「次は、オタク君か…」
オタク君は、今のところコレといった好記録を出していない。
緑谷
(このままだと…僕が最下位──…)
そんな使い難い“個性”なのか…?
飯田
「緑谷君、このままだとマズいぞ…?」
爆豪
「ったりめーだ。無個性のザコだぞ!」
薙景
「Σえ、彼て無個性なの⁉︎」
風利
「無個性じゃないよ」
飯田
「彼が入試時に何を成したか知らんのか⁉︎」
爆豪
「は?」
つまり…どーいう事?
相澤
(……そろそろか…)
風利
「彼は…多分、増強型の“個性”を持ってる」
増強…1番シンプルで1番使い勝手が良い“個性”じゃん。
薙景
「実技で記録出すなんて簡単でしょ…何で使わないの?」