第29章 対等の相手
「うわあ、モロ…‼︎」
「女の子相手にマジか………」
プロヒーロー席の方が騒めき始めた。
風利
「……」
薙景
(お、風利がムッとしてる)
確かに、爆豪は手加減とかするタイプじゃない…でも、それが間違ってるとは思わない。
麗日
(アカン…!分かってても反応出来ない!)
一度フィールドに立ったら、誰も相手の手加減なんて望まない筈だから。
煙幕が上がり、お茶子ちゃんの姿が隠れる。
爆豪は、立ち位置からは動かずお茶子ちゃんの動きを待ってるみたい。
爆豪の足元に、一つの影が近寄った。
空かさず爆豪は押さえにかかる。
けど、
爆豪
「‼︎」
そこにあったのは、お茶子ちゃんの上着“だけ”だった。