第25章 最終種目
「僕も、同様の理由から棄権したい!」
そう声を上げたのは、心操君チームのもう一人…B組の庄田君。
庄田
「実力如何以前に…“何もしてない者”が上がるのは、この体育祭の趣旨と相反するのではないだろうか!」
奏
「……!」
切島
「なんだこいつら…‼︎男らしいな!」
二人の気持ちは分かったけど…先生の判断は…
ミッドナイト
「そういう青臭い話はさァ…」
ピシャアンッ
ミッドナイト
「好み!!!」
え?
ミッドナイト
「庄田、尾白の棄権を認めます!」
((好みで決めた…‼︎))
風利
「じゃあ、奏君は…」
私が奏君を見ると、奏君もこっちを見てたらしく目が合った。
奏君は、困ったように笑って、小さく頬を掻いてる…棄権はしないみたい。